interview 30. 鬼一家


鬼一家インタビュー!


プロップス第30回を記念するスペシャルインタビューはレぺゼンいわき MC 鬼を中心にD-EARTH, BLOM, K.E.Iのメンバーで2008年10 月に注目のコンピアルバム「赤落」を発表した鬼一家。
まだ知られていない部分の多い彼らに鬼一家として、個人としていろいろ語っていただきました。


■自己紹介お願いします。

D-EARTH: 新潟出身、MC兼トラックメイカー、ヒップホップキャリアは90年にダンスからスタート、93年から当時手本は無かったが模索しながら日本語でラップし始める。地元でLive中にラップを始めたばかりの鬼に喧嘩を売られ意気投合、2005年に上京し鬼と再会、鬼一家に参入する。4年程格闘技の世界に浮気したが、20年近くのHip Hop中毒患者。
BLOM: BLOM(ブロム)です。
K.E.I: こんにちは。K.E.Iです。上京6年目。2003年、地元福島の面子により渋谷RUIDO K2にて『綱渡りスクランブル』始動。2005年【鬼一家】鬼、BLOM、DJ TAKI等と共に始動。現在都内ライブを軸に地方問わず活動。今後とも宜しくお願いします。

■鬼一家メンバーの皆さんそれぞれの言葉で、アルバム「鬼一家/赤落」をご紹介ください。

ONI: 寄せ鍋。
D-EARTH: 全国の健全なガキンチョをたぶらかし、こちら側の世界に拉致るド太いファンク。
BLOM: まず自分にとっては初のリリース、一家の曲も初リリースで、鬼の長期出張、自分も大腿骨の骨折と悪いニュースが多かったので起死回生の一発って感じっす。 このアルバムを基盤にして2009年は突っ走りますよ。
K.E.I: 鬼の一分

■地元から離れ上京してみて、客観的に見た小名浜や東北はどう思いましたか? また、東北のHIPHOPシーンをどう思いますか?

ONI: 正直なところ、小名浜にはつらい思い出が多すぎる。それはこれからも変わらないことなんだけど、受け入れるにはまだ時間が必要だと思う。プライベートな事だけどね。 “東北のHIP HOP”と言われても、正直ピンとこないんだよね。国内外問わず、アーティスト名とか曲のタイトルなんて、覚えてらんないし。大体HIP HOPなんてこと自体、はなっから意識して音楽聴いてないんですよ。
D-EARTH: 俺は東北じゃないけど、仙台や福島や青森とか東北のシーンは独自のアンダーグランドシーンが根付いていてかなりいいと思う。俺の居た新潟はそれとは対照的で、ビジネスとしては成立してるけども、よくも悪くもPOPで、中々アンダーグランドな方向性のイルな連中が前に出にくい状況のような気がする。音楽だからそれはそれでありだとは思うし、否定する気は無いけど、新潟ならではのバイブスみたいのが見えにくいのは少し寂しい。
BLOM: 外から見た地元(福島)は住んでいた頃より、一層「自分のホームグラウンド」という感覚が強くなった。都会との差は感じない。しっかりやってる奴、やってる振りしてる奴、やめてく奴、やろうとしてる奴。どこも一緒っすね。ただクラブや音楽自体の人気は年々下がってるらしいので、それをひっくり返すような大作をぶら下げて帰りたいっすね。
K.E.I: 先手必勝。東北にはやることやってる奴一杯いるし、今の環境は足元掬われそうでも面白いです。

■ルーツというか影響を受けたアーティストは?(邦洋問わず)

ONI: 子供の頃に家にあったレコードが、ルーツになるよね。BLUESにCLASSIC、R&BにROCK、FOLKにJAZZ、歌謡曲もあったし、音楽には困らなかった。 小学5年生のときに初めて買ったカセットテープが、マイケルジャクソンの"ムーンウォーカー"と立花理紗の"苺がポロリ"だった。この偏食ぶりすごくない?小5の食い合わせじゃないよね。思いだすたびに、自分を疑うよ…。影響を受けたアーティストは、間違いなくSWANKY SWAIPEのBESだね。彼のおかげでRAPをより楽しめるようになったね。
D-EARTH: BUCKSHOT, STEEL, 甲本ヒロト。
BLOM: アーティストというか、ラップを始めたきっかけはBUDDHA BRAND、初めて見たアーティストもNIPPSでした。
K.E.I: 鬼さんは自分が17歳の時に初めてクラブでDISられて以来リスペクト。生で会った人間からの影響はデカイです。ザ・ルーツは好きです。

■今後共演してみたいアーティスト、トラックメイカーはいますか?

ONI: 今のところ、特になし。それよりはまず自分の音楽を大切にしたいし、実りあるものにしていきたい。お楽しみは秘密にしといた方が、妄想が膨らんで楽しいでしょ?
D-EARTH: ブーキャン一派, 甲本ヒロト, 犬式, 菅野よう子, Saigenji, EGO-WRAPPIN', DJ MITSU THE BEATS, I-DeA。
BLOM: JAG-ME, MEGA-G, 狐火, DOGUMA…今一緒に曲書きたい人はたくさんいます。JAG-ME(隠密48)とは高校生から一緒にイベントもやっていて、現在も楽曲の話が進んでいます。
K.E.I: MAKKENZ。


MC 鬼


■今回のアルバム「鬼一家/赤落」に参加しているプロデューサー陣やゲストMC陣と曲を作ることになったきっかけを教えてください。

ONI: 話はちょっとずれるけど。偶然というか、意図してなかったきっかけをしっかり自分のものに出来たってことだと思う。一人ひとりきっかけを書いてたら、キリが無いからやめとくけど、本当に心から感謝している。 特にI-DeA, NORIKIYO, Jakk Pot, N.A.O ありがとう。

■獄中では、読書やリリックを練っているとお聞きしましたが、出所後のアルバムはどのような感じになるのでしょうか?

ONI: 最近グッときた本は“月刊PLAY BOY”だね。残念ながら廃刊になるけど、33年間お疲れ様でした。読める雑誌が無くて困るね。 リリックは思ったより書けてる。雑居生活だから、集中できる時間は少ないけど、それはしょうがないよね。それでも、同囚の仲間が応援してくれるから、環境は悪くないよ。

次のアルバムのタイトルは“獄中手記”になるよ。今現在、獄中生活の中でリリックを書いてる理由は、今までの自分を少しでも整理する為であって、自分を確かめたり高めたりするのにHIP HOPは素晴らしいものだからね。曲数もなるべくたくさん入れるつもりだから、ボリュームのあるアルバムになると思う。トラックもmy spaceで募集しているから、そっちもよろしくね。 それと来年は“鬼一家”としてもアルバムを予定している。次はもっと具体的なメッセージを提示するつもりだから、そっちも期待して待っててよ。


■インタビュー後書

SEEDA氏のBLOGの鬼インタビューより引用…
『鬼:「殺されるぐらいなら殺しちまいな」がメイン(曲)。裏を返すと殺されたくないから殺すわけで。殺されたくないって気持ちがわかるなら人は殺せない。で、「殺されるぐらいなら殺しちまいな」ってキャッチーでしょ? みんながクラブで言えないこと、大きい声で言いたいことを俺は曲にしている。』

"見えない子供 見てない大人"の鬼の衝撃的なパンチライン「殺されるぐれーなら殺しちまいな」。一見、非情なようだが、逆に考えると「やられたらやり返す。(=やられなければなにもしない)」 という気持ち(覚悟)の表れのように感じたし、上記のSEEDA氏の鬼インタビューにあるようにある意味キャッチーなのかなと思った。
身内・他人関係なく短絡的に殺害に至る凶悪事件の多い昨今、メッセージ性の強い鬼のリリックの中でも特に印象的で刺さる「殺されるぐれーなら殺しちまいな 呼吸をするしないの違いがどれだけデカいか…この世界が無くなるなんて考えられないから だから殺す権利なんて到底無い 。」で命の重さをもう一度よく考えた上、鬼(鬼一家)の次の作品を期待して待つということで強引に締めたいと思います。
最後に鬼一家のみなさんありがとうございました。



■鬼一家コンピレーションアルバム 「鬼一家 / 赤落」

赤落PRODUCTION 型番 ONI-001 販売価格 2,210円(内税)
レぺゼンいわき。CONCRETE GREENを始め、数々の客演を経て、今アンダーグランドシーン最注目MC、鬼!!
NORIKIYO、BES、I-DEA等と共に「鬼一家」としてアルバムを完成!! 絶賛発売中!!

赤落CD

1. 小名浜 / 鬼 track by I-DeA
2. 甘い思い出 / 鬼 track by DAWNTOWN
3. スタア募集 / 鬼 客演D-EARTH track by D-EARTH
4. 見えない子供見てない大人 / 鬼 track by oldfachion
5. スキット
6. ontime07 / 鬼 客演 BES track by EISHIN
7. 鬼節 / 鬼 客演 GOUKI track by punpee for PSG additional guitar byアゴ藤崎
8. 我道 / 鬼一家 track by D-EARTH
9. 我道 鬼がらmix / 鬼 客演 NORIKIYO,Guinesse
10. スキット
11. 都心 / BLOM track by DJ TAGAYA
12. BOIDY SNATCHER/D-EARTH track by D-EARTH
13. 都貘 / K.E. I track by DS
14. シェケバデ/鬼三家 track by D-EARTH
15. アウトロ



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